土地での生活は、基本的に一人で作業を進める時間が大半です。近所に同じような活動をしている人はおらず、周囲には数件の家があるだけで、その多くが高齢の方々です。
こうした環境で、人との交流が発生するきっかけは、現実的な事情が重なった時です。その中心にあるのが、自分一人では消費しきれない「ジビエ肉」です。
1. ドームテントでの知人との交流
狩猟によって一度にまとまった肉が手に入ると、冷凍庫の容量だけでは収まりきらないことがあります。このお裾分けが、知人を土地に招く直接の動機になります。
- 滞在の形式: 土地に設営したドームテントが交流の場です。薪ストーブを囲みながら肉を調理し、食事を共にします。
- 滞在時間: 相手は半日ほど滞在して帰ることもあれば、自身の車やテントで一晩を過ごしていくこともあります。
- 日常の変化: 基本的に一人で過ごす時間に不都合はありませんが、外部の人を招き入れることは、生活のリズムに外部の視点が混じる貴重な機会になっています。
2. 近隣住民との交流
近所の方々に対しても、捌いた肉の一部を届けています。
- お裾分けと返礼: 自分で食べきるのが難しい部位や、まとまった量が確保できた際、近隣のきっかけがあった人に届けています。その場その時や、後日玄関先に置かれていたりと形は様々ですが、結果として野菜などの食料をいただくことにつながっています。
- 周囲との距離感: 住民からは「若いのに感心な人」と思われる一方で、「よくわからないことをしている人」「肉をくれる人」といった複数の側面で見られていると思います。媚を売って気に入られようとする必要はありませんが、こうした具体的な物のやり取りを通じて、無理のない距離感で日々を過ごしています。
3. ネットでの交流(主に報告)
物理的な交流とは別に、光回線を通じたネット上の繋がりがあります。特にXでの発信は、生活の断片を記録するツールになっています。
- 客観性の維持: 日々の生活を公開し、外部に見られている状態に置くことは、自分自身の生活を客観的に見つめる一つのきっかけになります。
- Xでのリアルタイムな報告: 井戸枯れなどのトラブルに直面した際、その状況を真っ先に報告するのはXのタイムラインです。起きた事象をその場で言葉にして発信することで、一人の山暮らしの中でも落ち着いて状況を整理することができます。
- 記録の蓄積: Xで断片的に伝えた内容を、後からブログで整理する。この過程が、自分自身の生活を振り返り、生活の記録を積み重ねていくサイクルになります。
まとめ
私にとっての社会との付き合いは、肉の消費や、生活に程よい変化を取り入れるなかで自然に出来上がってきたものです。
一人の時間を基本としながら、肉の余剰をきっかけに人を招き、物物交換によって食料を得、ネットを通じて自身の状況を報告する。こうしたそれぞれの関わりが無理なく組み合わさることで、自由を維持するための土台を維持しています。